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Misao’s bible diary

教会の奥義・キリストにある一致

キリストの身体を引き裂くものとは

連載シリーズを先送りして、しばらく別のテーマ投稿をします。

 

無料公開のインターネットで、聖書の深い学びができる事でかなりの影響力を持っておられるハーベストタイムミニストリーズ(以下HTM)。

私もその学びに五年以上大きな影響を受けた一人でした。

しかしこの学びによって教会生活、家庭に破壊がもたらされました。

 

※過去の記事をご覧になっていない方はまずはこちらの過去記事をどうぞ... ↓ ↓

証~ハーベストタイムミニストリーズの何が問題なのか?について~ - Misao’s bible diary

教会で起こっている問題の事例・普遍的教会とは - Misao’s bible diary

 

HTMを好意的に感じている方々、また働きの中におられる方々の中には、

『自分たちは教会の破壊活動に全く関わっていないし、自分たちの群れを地域教会であると認識し、この教会を通してお仕えするために集っている。このような問題提起を自分に向けられるとは甚だ疑問。』

といった立場の方も多いと思います。

しかし、そこには自分の意識による選びのようでいて、そうではない一種のカルト性が存在している疑いがあるのです。

 

 

〈キリストの身体を引き裂くもの〉

 

では、カルト性の一体何がいけないのか?を問い直したいと思います。

 

HTMと好意的な協力関係にあられる真理のみことば伝道協会のウィリアム・ウッド先生は、

最大のカルトの見分け方は

 

人間社会に破壊的結果をもたらす危険な宗教団体

 

であると教えてくださっています。

カルト性があったとしても、福音が宣べ伝えられているならいいのでは、と思われる方がいるでしょうか。しかし、カルトは間違いなく、必ずどこかで『破壊をもたらしている』と断言されています。そしてそれは真実だと思います。

 

破壊の対象は様々であったとしても、結局は何を意味しているかというと、キリストの身体が破壊されているということです。

キリストの身体が引き裂かれているこの実態を、一部の極端な例であるとか、自分たちには身に覚えの無いこととして一蹴してしまうのではなく、自分はそのキリストの身体の一部であるために黙っておれないというのが、正常な反応ではないでしょうか。

正常な反応ができない状態にある事こそ、つまり非を非として認めず、組織を擁護しようとしてしまうところに、カルト性のあるマインドコントロールの特徴があると言えると思います。





あるH聖書フォーラムのブログに、もっともな事が書かれてありました。

教会への悪魔の攻撃は、外側からの迫害だけでなく、もっと激しいのは内側に対するもので、混乱を引き起こす。闘いに勝利するためには教会が教会であり続けること...

という内容でした。

 

本当にその通りです。であるのに、全国各地の教会がHTMの働きによって混乱と分裂の危機に立たされ、教会であり続けられない状態になっているのです。

分裂の危機にある教会は、元々腐敗していたり、歪んでいたり、主の目にふさわしくなかったからかもしれないのでは、と思われるでしょうか。



〈カルト性の特徴〉

 

ウィリアム・ウッド先生は、カルト性のある団体の特徴のチェック項目をまとめておられます。そのうちのいくつかをピックアップして以下に引用します。

  • 「私たちだけが唯一正しい宗教(キリスト教)である」と言っている。

  • 他の宗教団体・キリスト教会は「悪魔の手先」、「堕落してる」、「霊的にレベルが低い」とされている。

  • 信者は、外部の人々に対して、エリート意識や優越感をもっている。
  • 妻が信者でない夫の言うことを聞かなくなったり、夫を見下したりするようになることがある。
  •  メンバーの家族が不仲になったり離婚したりなど家族崩壊が頻発している。



私はHTMや傾倒者が、これらにあてはまると感じています。

後二項目はHTM傾倒者全員にあてはまるのではなく、『ことがある』『頻発』です。私の場合、夫は信者であるにも関わらず、真の聖書解釈をしていない、正しい理解に立てばもっと聖書を読むのが楽しくなるのにと、云わば『見下し』ているに等しい心境でした。

 

また、ウィリアム・ウッド先生が提唱されている五つのカルトの特徴についても、4以外はあてはまる気がしています。そのため、カルトではなくとも、カルト性があるという疑いは否めないように思います。

 

1.独裁的教祖

2.盲従する信者

3.マインドコントロール

4.自由がない

5.必ず被害がでている




1.独裁的教祖については疑問符が付く方が多いでしょう。

しかし、HTMにどっぷりとはまってしまった方は、自分では分からない聖書解釈について、「中川師はどう解釈しているだろう?」と、最終的な判断を仰いでしまうのではないでしょうか。

最終的な判断を仰ぐまではなくとも、自分のうちに働く聖霊の導きが「独りよがりの聖書解釈にならないように注意が必要」という注意喚起の言葉をもって打ち消され、「独りよがりの読み方になっているかもしれない」と、中川師の意見を聞かないではおれないことはあるでしょう。

各フォーラムに対する支配権力を握っているわけではありませんが、聖書解釈における最終権威を、闇に握ってしまっているように思えます。

『3.マインドコントロール』が、『1.独裁的教祖』につながりますが、これについてはまた追って別の記事で探っていきたいと思っています。





このような事について、イエス様ならどのようにお考えになるでしょうか。

 

「あなたがたに反対しない人は、あなたがたの味方です。」(ルカ9:50)

弟子のヨハネが、自分たちについて来ない人がイエスの名によって悪霊を追い出していたのでやめさせようとした、とイエスに訴えた時のイエスの答えで、「やめさせてはいけません。」に続く言葉です。

ここはイエス様が私たちの多様性を許して下さっていることが分かる箇所だな、と思います。しかし、大切な条件があるではありませんか。

『反対しない人は、味方』なのです。

 

"教会は誤った終末論を教えている。

教会は真の聖書理解をしていない(間違った解釈を教えている)。

日本(教会を含む)に霊的覚醒を。"

 

このような教えは信仰告白の上に立てられた、神の権威を持つ教会に反対する行為そのものにつながっていくのではないでしょうか。 

御霊の実を伴わず反対する行為は、分裂を生み出し、キリストの身体を引き裂くのです。

 

 

教会が本当に誤った終末論を教えているのか?この終末論の問い直しによって、私はマインドコントロールから解かれました。それについてはこちら… ↓ ↓

vitaminp81.hatenablog.com

 

 キリストの身体とは何でしょうか?

これこそ、聖書の指し示す普遍的教会のことであり、私たちはその一部であるはずです。